ChatGPTで議事録作成を10倍ラクに!初心者向け完全ガイド(テンプレート付き)

議事録は「あとで何を決めたか」を確認する大切な資料。でも 手入力だと時間がかかるし、抜け漏れも心配…。
そこで大活躍するのが AI × 文字起こし × ChatGPT!
録音→文字起こし→要約を半自動化すれば、作業時間が2~3時間 → 20分に短縮できちゃいます。
・録音ミスを防ぐコツ
・無料で使える文字起こしツール比較
・会議タイプ別プロンプト50個
・Zapier で “ほぼ自動化” する手順
・セキュリティの落とし穴と対策

1.ChatGPTで議事録を時短する全体フロー

「何から手を付ければいいの?」──そんな疑問を持つ方のために、まずは全体の流れをサクッと確認しましょう。
やることはたったの3ステップ
①会議をクリアに録音する → ②音声をAIで文字起こしする → ③ChatGPTに“要点抽出プロンプト”を投げる、これだけです。
一度型ができれば、毎回の議事録はクリック数回&数分で完成! 以下では各ステップのコツとツールを詳しく解説していきます。
・録音 – Zoom/Teamsで高音質録音
・文字起こし – Whisper APIなどでテキスト化
・ChatGPT要約 – プロンプトで議題・決定事項を抽出
・最終チェック – 人の目でサッと review
・共有 – Google Docs や Slack に配布
2.録音を失敗しない3つの準備

録音が荒いと、あとでどんなに頑張っても精度は上がりません。
ここでは“ハウリングしない”“編集しやすい”録音データを取るための3つのコツを紹介します。明日からすぐ試せる内容だけピックアップしました!
2‑1. マイクとノイズ対策
- 指向性マイクを話者の正面に設置
- Zoom の「オリジナルサウンドを有効」でAIノイズ除去ON
- オンライン+オフライン混在なら「ヘッドセット」を推奨
2‑2. タイムスタンプを自動挿入
- Zoom/Teams の字幕設定で 15秒ごと にタイムスタンプ
- 後で議題ごとにジャンプできて編集が激ラク!
2‑3. バックアップ録音
- ファイル形式は WAV・44 kHz がベスト
- クラウド(Zoom保存)+ローカル(PC)で二重保存
3.文字起こしツールを選ぶポイント

「精度? 価格? どっちを優先する?」
ここでは代表的な3ツールを比較し、あなたに合った選び方をガイドします。
迷ったときの即決ルールも用意しました。
ツール | 無料枠 | 日本語精度 | 同時話者分離 | こんな人向け |
---|---|---|---|---|
Zoom自動字幕 | 40分/回 | 約85% | △ | まずは試したい |
Teams Transcription | Businessなら無制限 | 約88% | ○ | Office365派 |
Whisper API | 0.6円/分 | 約92〜94% | ○ | 精度最優先 |
迷ったら?
4. プロンプト大全:会議タイプ別50テンプレ

「プロンプト何を書けばいいの?」と悩む時間をゼロに!
定例ミーティングから役員会まで、コピペで使えるテンプレを50種類用意しました。
ここでは代表例を3つだけ先出しします。
(1) 定例ミーティング用プロンプト
あなたはプロジェクトPMです。以下テキストを Markdown 形式で議事録化してください。
【要件】
1. 要点を 300 字以内で要約
2. 決定事項・担当者・期限を 3 列の表で出力
3. 次回 TODO を箇条書き
#START
{ここに文字起こし}
#END
(2) 役員会(ボードミーティング)用プロンプト
あなたは上場企業の IR・法務担当です。以下テキストを Markdown 形式で議事録化してください。
【要件】
1. 要点を 400 字以内で要約
2. 「決定事項」「担当」「期限」「法務チェック」「財務チェック」を列に持つ表で出力
3. リスク項目は <span style="color:red">赤字</span> でハイライト
4. 次回アクションを箇条書き
#START
{ここに文字起こし}
#END
(3) スクラムデイリー用プロンプト
あなたは Scrum Master です。以下テキストを Markdown 形式で要約してください。
【要件】
1. 出力は表形式(列:「昨日やったこと」「今日やること」「障害」)
2. 各セル 140 字以内
3. 決定事項や依存タスクがあれば下部に箇条書きで追記
#START
{ここに文字起こし}
#END
5. Zapierで“ほぼ自動”にする方法

日々のルーティンをクリックゼロに!
Zapierを使えば、録画からSlack共有までフル自動。しかも無料枠でOKです。
手順 | Trigger / Action | 役割 |
---|---|---|
1 | Zoom「録画完了」 | 開始合図 |
2 | OpenAI Whisper | 音声→テキスト |
3 | OpenAI ChatGPT | 要約生成 |
4 | Google Docs | 議事録保存 |
5 | Slack | 関係者へ通知 |
無料枠でもOK!
6. 機密情報を守る7か条

「AIに社外秘データを渡して大丈夫?」
ここでは法律面・技術面の両方から、最低限やっておきたい対策をまとめました。
・社外秘ワードをマクロで自動マスキング
・OpenAI Enterprise プランで保持期間を7日に短縮
・SAML SSO+2FAを必ず設定
・個人情報保護法の「要配慮個人情報」は事前同意を取る
・Whisper のログ保存を30日→7日に設定
・国内リージョン希望なら Azure OpenAI を利用
・テンプレ共有は「閲覧のみ」権限に限定
7.よくある質問Q&A

読者様からいただく質問をまとめました。
- 無料版 GPT‑4 o でも十分?
-
1 回 20 分以内の会議なら OK です。文字起こしテキストがおおむね 8,000 文字以内に収まるため、トークン上限に引っかかりません。30 分を超える長時間会議や複数言語混在の場合は、有料プラン(または GPT‑4o Turbo)を推奨します。
- Whisper API を一切課金せず試す方法は?
-
Whisper 自体に無料枠はありませんが、Google Colab Pro(月 1,600 円)で GPU を使ってローカル推論すれば、追加課金なしで 60 分程度の音声を処理できます。短い会議を試すだけなら十分です。
- 録音し忘れた…メモだけでも ChatGPT で時短できる?
-
手書き・タイピングメモでも「要点抽出プロンプト」に入れれば 50~60 %の時短効果あり! ただし決定事項の漏れが出やすいので、参加者 2 名以上のメモを突合する運用をおすすめします。
- 英語や中国語が混ざった国際会議は?
-
Zoom/Teams に「話者区別付き VTT」を出力させる → Whisper に話者 ID を保持させる → プロンプトで「
<Speaker_A>:
列を抽出して…」と指定すれば、表形式でスピーカー別要約が可能です。
- 個人情報や社外秘が心配…
-
① データを投入前に自社名・顧客名を
***
へ自動マスキング ② OpenAI Enterprise or Azure OpenAI を使用し保持期間を 7 日以下へ短縮 ③ プロンプトで「固有名詞を伏せ字」と指示 —— この 3 点セットでほぼ安全圏です。
- 議事録のフォーマットを Word にしたい
-
ChatGPT 出力を Markdown → Pandoc 変換 or Word Online API へ貼り付ける 2 通り。社内テンプレ(.dotx)に差し込みたい場合は Excel マクロで自動流し込みが最も楽です。
- 長時間会議(1.5 h 以上)はどう分割すべき?
-
❶ 30 分ごとに Zoom 録画を区切る or ❷ Whisper でチャンク分割 (
--chunk_length 1800
) → ❸ ChatGPT へ「会議 Part‑1~3 を統合して 1 本の議事録に」指示。この手順ならトークン制限にかかりません。
- Slack と Teams 両方に共有したい
-
Zapier でマルチ送信 or Make.com で 1→多配信が簡単です。無料枠なら Zapier の「マルチステップ Zaps(3 ステップ)」まで対応できます。
- 議事録を検索しやすくするコツは?
-
出力冒頭に「
キーワード: …
」とタグを並べる or Notion/Confluence にアップロードして全文検索をオン。タイムスタンプ付きテキストを添付しておけば、後から動画リンク抜きでも素早く該当箇所へ飛べます。
実際の運用例やトラブルシューティングを追記し、記事を随時アップデートしていきます。
まとめ&テンプレートDL

録音品質 × プロンプト精度 × 自動化
→ この3つで議事録はスピードも品質も劇的アップ!
まずは 録音→文字起こし→GPT要約 の基本フローを試し、慣れたら Zapier で自動化へステップアップしましょう。
→テンプレートの確認はこちらから
